STORY 01
信頼とチャンスが交差した受注への道のり
2017年秋、当時東京営業本部にて大手ゼネコンの営業責任者を務めていた飯田は、みずから収集したさまざまな情報をもとに、「東京ミッドタウン八重洲」の案件受注に向けた営業活動を開始しました。このプロジェクトの受注は、自動ドアのトップシェアを誇るナブコシステムにとって悲願であり、同時に壮大な挑戦でもありました。

飯田は当時の想いをこう語ります。「当初の予定では自動ドア238台を設置する超大型案件であり、ナブコシステムの営業としては、どうしても受注したいプロジェクトでした。しかも、数年後には両隣に大型ビル2棟の建設も予定されていたので、本物件の受注で信用が得られれば、次の受注にもつながるかもしれない。会社としてのはずみになれば、という強い想いで営業活動をしていました。その一方で、決して失注はできない想いもあり、まさに背水の陣で取り組んでいましたね。」
幸いなことに、営業活動を進める中で、契約先であるゼネコンの発注業務担当者が、過去に何度も仕事を共にした人物であることが判明しました。この発注業務担当者こそ、本プロジェクトにおける「キーマン」です。
早期からの交渉に加え、ナブコシステムの技術力と実績、そして業務を通じて飯田が培ってきた厚い信頼が追い風となり、この大規模プロジェクトを受注することができたのです。

一方、飯田のサポートとしてプロジェクトに参加していた新規営業の菊地は、工事提案書の作成や顧客挨拶に同行。当初はサポート的な役割でしたが、2021年から担当を引き継ぐことになりました。
「このプロジェクトに対する飯田さんの想いを肌で感じていましたので、業務を引き継ぐことになった時には正直プレッシャーもありました。同時に、なんとしてもこのプロジェクトを無事に完了させるという想いが湧き上がったことを覚えています」と菊地は言います。
かつてない大規模プロジェクトの受注には成功しましたが、これはまだスタート地点に過ぎません。建設プロジェクト完成・施設オープンというゴールに向かって走り続ける、長い闘いがここから始まりました。