あの頃から何が変わった?
自動ドア
日進月歩の進化を遂げている自動ドア
生活のあらゆるシーンに自動ドアが普及していく中で、生活者にとっては『いつの間に』か変化している自動ドア。この普及の流れの中で、自動ドアは日進月歩の進化を遂げてきました。
大きな進化のポイントは、『センサー』と『駆動機構』の進化と言っても過言ではありません。
昭和の時代の風景
小規模店舗などでは昭和後期でも見かけたマットスイッチ型の自動ドア。体重の軽い人では作動しづらく、一生懸命体重をかけようとする子どもの姿を見かけた方も多いと思います。 その後、自動ドア上部のセンサー式が導入されましたが、現在のセンサーに比べ精度が低く、通行者の動きによって反応しづらいことなどもあり、自動ドアにぶつかる方や、自動ドアの前でセンサーが反応するように右往左往する・・・なんて姿も見られました。
自動ドアのセンサースイッチは、マットスイッチ→電波センサー→熱線センサー→赤外線反射センサー→赤外線反射式ベクトルセンサー、現在、主流商品であるNATRUSでは、検知スポットをより高密度化することで、ドアとの衝突を防止を防ぎ、NATRUS+eでは、自動ドアを通行しようとする方のみに反応する導線検知制御機能を搭載し、ムダ開きを防ぎ快適な室内環境の実現と省エネ対策にも取り組んでいます。
駆動機構の変化に伴う通る人への利便性と安全性の変化
駆動機構も自動ドア誕生初期は、空気圧を利用したものが主流でした。
構造上、開閉途中の反転などの制御は困難でした。その後、油圧式ポンプとシリンダーを使用した駆動形態へ移行していきましたが、大きな変化を遂げたのは、モーターとマイコンを使った電気制御で管理する機構が導入されたことでした。
電動化によって、エア漏れや油漏れのリスクからも解放され、各種制御動作も可能となり、通行者の利便性はもちろん、安全面での配慮が進む大きなきっかけとなりました。
2000年代には、それまでスタンドアローン形式だった自動ドアに通信機能が搭載され、CAN通信で各センサーと制御部コントローラーをネットワーク接続。各機器同士がリアルタイムで相互監視をしているので、異常をすぐに発見し、安全な作動で事故を防ぎます。